NHK 連続テレビ小説「芋たこなんきん」視聴記
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2006/12/08 (Fri)
<あらすじ>女学生の町子(尾高杏奈)は竹山牧師(金替康博)に梅原(黒田純子)が大阪を離れることになったと告げる。梅原の父親が奉安殿の焼失の責任をとって自殺したことを潔い立派な生き方だと思う町子に対し、竹山は町子の考えをいさめる。町子は竹山に反発し、その日から竹山の幼稚園に行くことはなかった。一方、徳一(城島茂)から写真を教わっているカンジ(森田直幸)が、戦争で処分される前の動物園の動物の写真を撮ってくる。
<きょうの出演>
花岡町子(語り) 藤山直美
花岡町子(女学生) 尾高杏奈
花岡和代 鈴木杏樹
花岡イト 宮田圭子
竹山牧師 金替康博
野村カンジ 森田直幸
シズちゃんのお父さんが亡くなり、シズちゃんは大阪を離れる事になりました。土手で仲良く並んでた三人の中でシズちやんだけ、すーっと消えてくの、悲しいね(>_<)
「神さん、なんで死なしはったんやろ…」とシズちゃんのお父さんが自害した事を悲しむキクちゃん。母の病気の事をお祈りしているのも神様に届いているのか不安になる。黙って聞いていた町子ちゃん、走り出す。
神のこひつじ幼稚園集会所。町子ちゃんが駆け込んでくる。ゆっくりとイエス様の絵に近づき、ぐっと睨む町子ちゃん。そこに竹山牧師が入って来る。ひとり?と聞かれ、「梅原さんはもう来ません」と町子ちゃん。奉安殿が消失した学校の校長がシズちゃんのお父さんという事が分かり、「梅原さん、お気の毒に…」と声を詰まらせる竹山さん。「新聞には『見事な最期』と誉めてありました」と言う町子ちゃんに「いけません!そんな言葉で。。よくない…よくないです。そんな風に誉めるのは、よくないことです。誉めるのもいけないし、けなすのもよくない」と竹山さん。「なんで…なんで誉めてはいけないんですか?!いさぎよい、立派な生き方だと思います。そやのになんで?!」と声を荒げる町子ちゃん。そんな町子ちゃんを悲しそうな目をして見つめている竹山さん。「センセには、竹山センセにはわからへんのです!梅原さんのお父さんの気持ちが、梅原さんの気持ちも、梅原さんのお母さんの気持ちも、センセにはわからへん!」と泣き叫んで部屋を飛び出してゆく町子ちゃん。残された竹山さん、イエス様の絵を見つめ、ゆっくりひざまずいてお祈りを始める。この日を最後に町子ちゃんは「神のこひつじ幼稚園」に行くことはありませんでした。
花岡家座敷。和代さんが信次くんからの葉書を見ている。2ヶ月前に届いたきり、その後連絡が途絶えているようです。「便りが無いのは達者な証拠やで。心配しすぎると体、さわるで」と和代さんを気にする徳一父ちゃん。写真教室のほうはというと、ホットケーキを出さなくなってから生徒が減ったようです(^^ゞ「それみなはれ」とイトさんに言われ、「来てる子は来てる」と不機嫌になって立ち去る徳一父ちゃん。
「男の子やろか?顔がきつないさかい、女の子やろかなぁ?」と和代さんの顔をじろじろ見るイトさん。徳一父ちゃんの時はおとなしかったので女の子だと思ってた、とイトさん。「生まれてからもあの通り、いつまでたってもおとなしい、気ぃの優しい子ですけどね」と笑って部屋を出てゆくイトさん。ひとり残された和代さん、おなかをさすりながら「あんた…男の子なんか?女の子やないんか…」と生まれてくる子供が女の子であってほしい様子。男の子だと戦争に行く事になるかもしれないから。。
町子ちゃん達の部屋。「宮本武蔵」の本を食い入るように読んでいた町子ちゃん、机の上から竹のものさしと鉛筆をつかんで立ち上がり、二刀流の構えをする。そして「小次郎、敗れたり!」と叫んで振り返るとそこに孝子ちゃんがこっそりこちらを見ている。姉に見つかりあわてて逃げる孝子ちゃん。「あんた!それ、私のワンピースでしょ!」と追いかけまわす町子ちゃん(^O^)「あ、佐々木小次郎!」と指をさし、町子ちゃんの気をそらして部屋から出てゆく孝子ちゃん。なんか、久しぶりに愉快なシーンだ(^O^)階段を駆け下り、家中をぐるぐると追いかけっこ。やっと妹を捕まえた町子ちゃんだが、孝子ちゃんが指差すほうにカンジくんの姿。驚く町子ちゃんに「よぉ、写真教室きたんやけど…」と戸惑っているカンジくん。
写場。小型のカメラを手にしているカンジくんに、カメラの構造を教えている徳一父ちゃん。そこに兵士の格好をした青年と母親がやってくる。休憩、とカンジくんに言って「それなぁ、こないだ出張行った時のフィルムが2、3枚残ってるから、好きなもん撮ってみ」と徳一父ちゃん。「え、ええんですか!」と目を輝かせるカンジくん。
近くの空き地。ポパイを連れてしゃがんでいる町子ちゃんにカンジくんがカメラを向けている。「教室、ひとりだけになってしもたね…」と町子ちゃん。ホットケーキ出なくなったからねぇ(^^ゞ「せやなぁ、写真教室どころやないもんな。さっきの人も入隊やな。もうすぐ17歳以上の男の人は兵役に着くて決まるんやて」と言うカンジくんの顔を目を見開いて見る町子ちゃん。「知ってるか?動物園で動物、いっぱい処分されてるねんで」とカンジくん。「お前はライオンに生まれんでよかったな。ライオンは、自分がライオンに生まれたこと後悔してんのやろな」とポパイをなでる。そんなカンジくんの顔をじっと見つめていた町子ちゃん、「してんのん?男に生まれて後悔してる?」と聞く。「それはない。ただ…時代が選べたらよかったなぁ、ほんまのとこ」と遠い目をするカンジくん、「好きなワンピース着て、そと歩ける時代や」とふざけて笑う。しかし「そんなもん、選ばれへんのやから」と真顔になる町子ちゃんを見て笑顔が消える。ポパイとたわむれている町子ちゃんを優しいまなざしで見つめるカンジくん。
写場。「あさって戦地に行かれるんですか。そらまたあわただしいですなぁ」と徳一父ちゃんに言われも黙って唇をかみしめている兵士の母親。徳一父ちゃん「ええお顔です」とシャッターをきる。このお母さんの表情の演技、すごい。。
花岡家食堂。カンジくんが写真の仕事に興味がある、と徳一父ちゃんから聞かされ、驚く町子ちゃんとイトさん。孝子ちゃんはワンピースを貸してくれない姉と険悪ムード。火がついたように口論になる町子ちゃんと孝子ちゃん。和代さんに注意され「お姉ちゃんより私のほうが可愛らしもん!」とふくれる孝子ちゃんだが、「これ!同じような顔してなに言うてますの!」と和代さんに言われ、町子ちゃん達、お互いの顔を見てぷいっとそっぽを向く。
徳一父ちゃんたちの部屋。「最近、やたらと着るもんやらお化粧やらに興味持つようになって…」と孝子ちゃんの事を長々と話している和代さん。徳一父ちゃんは新聞を読む事に夢中で「ん…」と生返事。「ちょっと…聞いてはれますの?」と言われても「ん…」と徳一父ちゃん。「ちゃんと聞いてはりますの?!」と大声を出す和代さんに驚いて振り返り「え?聞いてる。聞いてます…」と徳一父ちゃん。「ほな私、今なに言いました?」と聞かれ、「『ちゃんと、聞いてはりますの?』って…」と苦笑いする徳一父ちゃん。あきれてものが言えない和代さん(^-^)新聞で顔を隠す徳一父ちゃん(^O^)
数日後、写場。徳一父ちゃんが数枚の写真を手に取り真剣な顔で見ている。かたわらには神妙な顔をしているカンジくん。「ええ写真やな…」と徳一父ちゃん、お茶を持ってきた町子ちゃんを呼び、「これ見てみ」と写真を手渡す。象の写真、檻に入っているライオンの写真。カンジくんが撮ったものだ。「もうすぐおらんようになるみたいやから…」とうつむくカンジくん。「かぁいそうになぁ」とつぶやく徳一父ちゃん。もう一度ライオンの写真を見る町子ちゃん。悲しそうな顔をしたライオンが、じっとこちらを見てなにかを訴えている。
近くの空き地。町子ちゃんとカンジくんがベンチに並んで座っている。「カメラのぞいてたら、時間忘れてしまうんや」と言うカンジくんに「そんな面白いの?小説より面白いの?」と町子ちゃん。「どっちも面白い。けど、小説で身ぃ立てんのはなぁ。ちょっとやそっとではなぁ、ほんまのとこ」と苦笑いするカンジくん。あわてて目をそらす町子ちゃんを見て「なんや、あんた、小説家になろやなんて大それた事考えてんのか?」と身構える。「や…まぁ…」と照れくさそうにする町子ちゃんを見てしょんぼりするカンジくん。「おかしかったら、我慢せんと笑ろて」とむくれる町子ちゃんに、「笑わへん…その時点で負けや」と肩を落とすカンジくん。「本気で思われへんもんは負けや。せやからいうて、写真家が簡単になれるて思てるわけやないで」「ほんまのとこ?」とカンジくんの口ぐせを先回りして笑う町子ちゃん。「そ、ほんまのとこ」とはにかむカンジくん。こうして昭和19年の夏が終わる。せ、青春やねぇ(*^o^*)
昭和20年が明けると町子ちゃんの学校の生徒は勤労動員で働く事になりました。
座敷で鉄製品の供出のために鉄瓶のすすを磨いている和代さん。大家族だった花岡家を物語る大きな鉄鍋も並んでいる。そこに町子ちゃんが「お母ちゃん、お母ちゃん」とやってくる。「これ、はずかしいわぁ」とピンクの毛糸のパンツを広げる町子ちゃん。「あったかい格好しとかな、工場は冷えますやろ?見栄えは悪るうても、そのほうが体によろし。四六時中、見せて歩くわけやなし」と和代さん(^-^)「かぁいらしやん♪」と笑って町子ちゃんの腰にパンツを当てる。すねている町子ちゃんだが「持ってきなさい!」ときつく言われ「はい…」とふてくされて返事をする(^-^)おなかをさすりながら「旋盤さわらすために、上の学校行かしたんやあらへんのに、ほんまに…」とため息をつく和代さん。
町子ちゃんたちの部屋。リュックサックに着替えや缶詰をつめている町子ちゃん。毛糸のパンツを広げて持ち、じっと見つめた挙句「やっぱり置とこ」と町子ちゃん。このパンツ、なにかの伏線でしょうか(^^ゞ工場でおなか冷やしてしまうとか。。
工場の寮に寝泊りし、週に一度、自宅に戻る生活。戦況は厳しさを増す一方でした。
<きょうの出演>
花岡町子(語り) 藤山直美
花岡町子(女学生) 尾高杏奈
花岡和代 鈴木杏樹
花岡イト 宮田圭子
竹山牧師 金替康博
野村カンジ 森田直幸
キク 小原早織
梅原 黒田純子
梅原 黒田純子
花岡孝子(女学生) 中村愛
兵士の母 白幡英子
兵士の母 白幡英子
劇団東俳
NAC
グレース
花岡徳一 城島茂
グレース
花岡徳一 城島茂
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2006/12/07 (Thu)
<あらすじ>カンジ(森田直幸)が熱心に徳一(城島茂)に写真技術を教わる。そんなとき、女学生の町子(尾高杏奈)の友人、梅原(黒田純子)の父が校長を務める小学校で火事があり、天皇皇后両陛下のご真影や教育勅語を安置していた奉安殿が消失する。失火の原因は不明だったが、梅原の父は、責任をとって自殺してしまう。梅原の家族は大阪を離れることに…。大事な人がまた一人、町子のそばから去っていった。
<きょうの出演>
花岡町子(語り) 藤山直美
花岡町子(女学生) 尾高杏奈
花岡和代 鈴木杏樹
花岡イト 宮田圭子
竹山牧師 金替康博
野村カンジ 森田直幸
花岡孝子(女学生) 中村愛
キク 小原早織
梅原 黒田純子
劇団東俳
グレース
花岡徳一 城島茂
神のこひつじ幼稚園集会所。キクちゃんに、カンジくんのことを話そうとしている町子ちゃん。キクちゃんに怒られるんじゃないかとドキドキしながら写真教室に来ている事を話すが、「それで?」と気にしてない様子のキクちゃん。カンジくんには一時的に好意を持っていたけど今はなんとも思ってないみたい。仕事の事と母親の入院とで、それどころではない、とキクちゃん。
「おそろいですか?」と竹山さんが野草を持って現れる。竹山さんのメガネ、だんだん壊れていってません?(^^ゞアメリカに行ったとき友人と食べておいしかった、と竹山さん。「アメリカ」と聞いて表情を変え、「センセ、アメリカに行きはったんですか?」と町子ちゃん。戦争が始まる前に渡米した時の事を懐かしむ竹山さん。「もし戦地で(アメリカ人の友人に)出会ったりしたら、僕は彼らに銃を向ける事は出来るんだろうか」とつぶやく。はっとして我に返り部屋を出て行く竹山さん。また痩せたね、ちゃんと食べてるのかな、と竹山さんの体を心配するキクちゃんとシズちゃん。
花岡家食堂。↑のように食べ物を心配している人がいる反面、花岡家は食べ物には困っていないようです。テーブルにいくつものおかずが並んでいる。久しぶりにカシワ(鶏肉)が手に入ったようです。子供が生まれる話を知人の料理屋さんに話したら、卵を「内緒」でわけましょう、と言ってくれたと嬉しそうに話す徳一父ちゃん。しかしイトさんに「これ!子供の前で!」と注意される。「よそで言うたらあきまへんで」と子供達をにらむイトさん。「ふたりとも分かってるがな。なぁ?」と徳一父ちゃんに言われ「うん♪」と微笑む孝子ちゃん。…真っ先にしゃべりそうですけど(^^ゞ
「そやけど、不自由な世の中なってしもてなぁ。どっちでもええから、早よ終わってほしいもんやなぁ」とぐちる徳一父ちゃん。「よそで言うたらあきまへんで!」と注意するイトさんに、「そやから二人ともわかってるがなぁ」と言う徳一父ちゃんだが、「あんたに言うてるんです」ときつく言われ、反省しきりの徳一父ちゃん(^-^)
翌朝。まだ寝ていた町子ちゃんのもとに、和代さんが新聞を持ってやってくる。寝ぼけている町子ちゃんに新聞を見せて「この小学校、梅原さんが校長先生してはるとこやないの?」と和代さん。ぱっと起き上がり新聞を見つめる町子ちゃん。「奉安殿炎上す」と大きな見出し。奉安殿とは天皇皇后両陛下のご真影や教育勅語を安置しておく施設で、学校の敷地内に建てられていたそうです。新聞を凝視していた町子ちゃん、「出火の原因は不明…当校の梅原校長は…」と絶句して和代さんを見る。「梅原さん…」
土手。暗い顔をして座っている女学生トリオ。「お父ちゃん…お父ちゃんのせいやあらへん!」と言うシズちゃんに「分かってる」と町子ちゃん。唇をかみしめ、川を見つめるシズちゃんと町子ちゃん、キクちゃん。
花岡写真館、写場。写真技術の本を広げ、ダゲレオタイプ(銀板写真)について解説している徳一父ちゃん。生徒は…カンジくんがただひとり。「へぇ~」と興味津々。突然「坂本竜馬やら土方歳三も、新しいもん好きで、競い合って写真撮ったそうですね」と言いだすカンジくんを笑顔で見ていた徳一父ちゃんだったが、「けど、ただの新しいもん好きと違うて、いつ死ぬかわからへん我が身やからこそ、写真に残しときたかったんとちゃうかな…」とつぶやく。写場をあとにする徳一父ちゃん、やってきた町子ちゃんに「一番熱心や」と耳打ちして笑顔で出てゆく(^-^)
カンジくんが見ている本をのぞく町子ちゃん。「今日なぁ、そこの暗幕写真機のぞかしてもろたんや。やっぱり面白いわぁ、写真て」とニコニコしているカンジくんに「そう」と少し嬉しそうな町子ちゃん。
暗幕写真機に首を突っ込んで、「そうかぁ、あれ友達のお父ちゃんなんかぁ」とつぶやくカンジくんとモデル代わりをしている町子ちゃん。カンジくん、新聞もちゃんと読んでるのね(^-^)ご真影も教育勅語も焼けてしもたんやて、と言う町子ちゃんに、「大変やなぁ。せやけど、『写真だけ残して死んでしまう』のと『写真だけ焼けてしまう』のと、どっちが大変なんやろか…ほんまのとこ」と考え込むカンジくん。「陛下のご真影やねんで!ただの写真とは話が違う!そんなこと、よそで言うたらあかんで!」と、イトさんゆずりの厳しい口調で迫る町子ちゃんに圧倒されるカンジくん。
カンジくん、夏休みに入ったら、徳一父ちゃんと野外撮影に行く約束をしたみたい。「写真、面白いの?」と聞く町子ちゃんに、「写真は光の芸術や」と徳一父ちゃんのまねをするカンジくん。「もう一回やるぞ」と、また暗幕写真機に首を突っ込むカンジくんと、「まだやんのぉ?」と言いつつも笑顔の町子ちゃん。「なんか面白んないなぁ」とつぶやくカンジくんにモデルさんぽいポーズをとる町子ちゃんだが、「被写体があかんからや!」と言われ「なんやて!もういっぺん言うてみ!」とカンジくんを追いかけまわす町子ちゃん。仲のよろしいことで(^-^)
花岡家食堂。「いや~あの子は見所あるわ。写真の見方が他の子とは違うわ」と、うなる徳一父ちゃん。いずれはカンジくんに技師で来てもらう事を本気で考えているみたい(^^ゞ
和代さんに食欲があるので生まれてくる子は男の子かも、とイトさん。「そや、男や。今度は『男』と決めてんねん」と言う徳一父ちゃん、「お父ちゃんが決められんの?」と真顔でたずねる孝子ちゃんに「そうや!お父ちゃんの子や。お父ちゃんが決めんねん」とおどける。
家族が談笑しているところに「マコちゃん!マコちゃん!」と玄関のほうからキクちゃんの声がする。
玄関。血相を変えたキクちゃんから「梅原さんのお父さんが…お父さんが亡くなりはったて…」と聞き動揺する町子ちゃん。シズちゃんのお父さん、自殺したらしい。。
夜、お勝手場。まんじりともせず暗い顔でお茶を飲んでいるイトさん。和代さんが町子ちゃんに寝るように言って戻ってくる。徳一父ちゃんは、シズちゃんのお父さんの学校の式の写真をずっと撮りに行っていたこともあり、おくやみに出かけているようだ。その徳一父ちゃんが帰ってくる。塩の入ったつぼを手にして玄関に向かう和代さん。和代さん、うなだれている徳一父ちゃんに「清め塩」を渡そうとするが、家に入れてもらえなかったから必要ない、と徳一父ちゃん。父の帰宅に町子ちゃんが階段を駆け下りてくる。
座敷。奉安殿が焼けた責任を取る、と書かれた手紙の存在を語る徳一父ちゃん。死因が自害、ということで通夜も葬式も家族だけでひっそりと執り行うらしい。じっと聞いていた町子ちゃん、我慢できずに涙をためて部屋を出てゆく。「子供さん残してな、せつないこっちゃ…」と悲しむイトさん。徳一父ちゃんと和代さんも暗い顔をして黙っている。真っ暗な町子ちゃんたちの部屋。部屋の真ん中でぐっと涙をこらえている町子ちゃん。それから数日、シズちゃには会えない日々が続いた。
数日後、土手。「長崎?」と、シズちゃんの顔を見る町子ちゃん。「長崎、かぁ…」とキクちゃん。奉安殿消失の事で、いづらくなったお母さんの発案でシズちゃんの叔父さんのいる長崎に行く事になったらしい。シズちゃんだけでも大阪に残ってほしい町子ちゃん達だが、お父ちゃんが亡くなって、お母ちゃん一人には出来ない、だから一緒に長崎に行く、とシズちゃん。「また会えるわ。思てるほど遠い事あらへん、長崎なんて」と立ち上がり川を見つめるシズちゃん。この時期に長崎へ…シズちゃん、無事でいて。。シズちゃんの後姿を見つめていた町子ちゃん、すっと立ち上がり、「我がたましいの~慕いまつる~イエス君のうるわしさよ~」と賛美歌を歌い始める。キクちゃんも立ち上がり、町子ちゃんのあとに続いて歌いだす。流れる川を見つめて歌い続ける町子ちゃんとキクちゃん。それを嬉しそうに黙って聞いていたシズちゃん、町子ちゃん達を見て再び川を見つめ、胸を張る。町子ちゃんの大事な人がまた一人、去ってゆきます。。
<きょうの出演>
花岡町子(語り) 藤山直美
花岡町子(女学生) 尾高杏奈
花岡和代 鈴木杏樹
花岡イト 宮田圭子
竹山牧師 金替康博
野村カンジ 森田直幸
花岡孝子(女学生) 中村愛
キク 小原早織
梅原 黒田純子
劇団東俳
グレース
花岡徳一 城島茂
2006/12/06 (Wed)
<あらすじ>女子専門学校の1年生となった町子(尾高杏奈)は、相変わらず、教会のある幼稚園に友人と通う。そんなとき、和代(鈴木杏樹)の体調が悪くなる。だが、町子や孝子(中村愛)以外の家族はあまり気にかけない。不思議に思う町子と孝子だが、和代が妊娠していることを知らされる。徳一(城島茂)が、花岡写真館で写真教室を開く。少年たちがカメラの操作を徳一に教わる中、カンジ(森田直幸)がやってきて…。
<きょうの出演>
花岡町子(語り) 藤山直美
花岡町子(女学生) 尾高杏奈
花岡和代 鈴木杏樹
花岡イト 宮田圭子
竹山牧師 金替康博
野村カンジ 森田直幸
※お詫び
昨日、「ホットケーキじゃなさそう」と書きましたが「ホットケーキ」だったみたいです(^^ゞここでお詫びいたします、ほんまのとこ(^^ゞ
「神のこひつじ幼稚園」に出かけようとしていた町子ちゃん、妹の「お母ちゃんが!」の声に、あわてて戻る。お勝手でしゃがみ込んでいた和代さん、「なんでもあらへん、ちょっとふら~っとしただけや」と町子ちゃん達を落ち着かせようとするが真っ青な顔をしている。町子ちゃん達の心配をよそに、落ち着き払ったイトさんがやってきて、部屋に和代さんを連れてゆく。首をかしげる町子ちゃん。
神のこひつじ幼稚園。女学校を卒業して三人の進路はバラバラになったが、ここで週に1度は会い、学生気分の延長を楽しんでいる町子ちゃん達。シズちゃんは町子ちゃんとは別の女子専門学校へ、キクちゃんは紡績関係の会社に勤めているそうだ。さすがに週1で通っていただけあって、しおりを見ないでも賛美歌を歌えるようになっているなぁ、町子ちゃん達(^-^)
母の体調が気になる町子ちゃん、駆け足で近所の空き地を通りかかる。と、不安げにベンチに座っている孝子ちゃんの姿を見つける。お母ちゃんが具合悪くて寝ているのにおとうちゃんがニコニコしていると聞き、「あぁ!」と明るい顔になる町子ちゃん。わけが分からない孝子ちゃん、「心配せんかてええわ、そのうちな…」と口ごもる町子ちゃんにすがりつく。「自分だけずるいわ~」と駄々をこねていた孝子ちゃん、ふと町子ちゃんにお客さんが来ていた事を思い出す。
花岡家。軒にぶら下げられたドクダミ草の束を見上げているカンジくん。帰ってきた町子ちゃんに「なんか用?」と声をかけられ、「ちょっと面白い本、持ってきたったで」とニコニコしている。カンジくん、あやしい…ほんまのとこ(^^ゞ
食堂。和代さんからホットケーキを出され、嬉しそうなカンジくん。「これが目当てかぁ」とカンジくんをはすに見てつぶやく町子ちゃん(^-^)おなかを押さえて部屋を出てゆく和代さんを見て、「おめでとうさん。おめでたなんやな」とカンジくん。目を丸くして驚く孝子ちゃん。町子ちゃんも「なんでアンタが知ってんの?!」と驚きを隠せない。麦茶を持って戻ってきた和代さん、「お母ちゃん、おめでたやの?」と孝子ちゃんに聞かれて驚き、カンジくんが知っていた事にこれまたビックリ。庭にドクダミが干してあった事と、和代さんがゆっくり歩いていた事でおめでただと思ったらしい。男の子なのによく知ってる、よく見てる、と感心する和代さん。自分だけがおめでたに気づいている事を楽しんでいた町子ちゃん、カンジくんに先を越された形になり不機嫌になる(^-^)
夜、食堂。「そうかぁ、せっかく今夜、お父ちゃんが発表してびっくりさしたろう思てたのになぁ」と笑う徳一父ちゃん。「兄弟ができるんやでぇ、またにぎやかになってよろしいなぁ」と町子ちゃん達を見てニコニコ顔のイトさん。孝子ちゃんも「お姉ちゃん」になるので嬉しそう。和代さんのおなかを見て「男の子やったら、花岡写真館の大事な後継ぎや」とあふれんばかりの笑顔。…ドラマの最初の頃で花岡写真館が空襲で焼け落ちたって知ってるからつらいなぁ、この笑顔見るの(>_<)
徳一父ちゃん、一枚の紙を取り出す。「当写真館デ 写真ノ基礎 教ヘマス」と書かれている。どうやら写真教室を開くらしい。将来は一般人でもカメラを持つ時代が来る、カメラに興味を持つ人が増える、と徳一父ちゃん。そして、カンジくんにも声をかけるように町子ちゃんに言う。ためらいながらもうなずく町子ちゃん。
初めての写真教室の日。お勝手でイトさんと和代さんが授業料について話している。「どうせあの子のことや、『おこづかいの範囲で~』なんて言うたりして」と笑うイトさん。「まさか、なんぼなんでも」と笑う和代さん。
写場。写真教室で使うカメラを選んでいる徳一父ちゃん。そこに少年が一人やってくる。「あの…月謝って高いんですか?」と聞く少年に、少し考えてニンマリし「おこづかいの範囲でええさかい」と徳一父ちゃん。イトさん、ピンポ~ン♪(^O^)
写場で4人の少年に「絞り」の仕組みについて熱く語っている徳一父ちゃん。そこに町子ちゃんがカンジくんを連れて現れる。「絞り」って分かるか?とたずねると「はい」とカンジくんが即答するので「おお、そうかそうか」と嬉しそうな徳一父ちゃん。少年達を前にして「写真は光の芸術…」と熱く語る父の姿を見て微笑む町子ちゃん。
お勝手。和代さんが上機嫌でホットケーキを作っている。うしろではイトさんが一升瓶でお米を突いている。町子ちゃんから「お父ちゃん楽しそう」と聞き笑顔になる二人。しかし、ホットケーキを生徒さんたちに食べさせると知ると、ムッとしてお米を突く手を早めるイトさん(^O^)
写場。ホットケーキをおいしそうに食べている少年達。写真の参考になる本を見せようとする徳一父ちゃんだが、ホットケーキに夢中の少年達を見て苦笑い。ふと、ホットケーキを食べながらでも写真集を見ているカンジくんの姿が目に入る。外国のポートレイトの写真集みたいですね。「どや、それ面白いやろ」と聞くと「人間の顔って面白いですね」とカンジくん。写真の話ができて嬉しそうな徳一父ちゃんだが、カンジくんにホットケーキのお代わりを求められ、笑うしかない(^-^)
夜、食堂。生徒がいっぱい来て感動している徳一父ちゃんに「束脩はちゃんともらいましたんか」と冷ややかに聞くイトさん。「え…ああ、月謝なぁ…」としゅんとする徳一父ちゃん(^-^)
カンジくんには写真の見所がある、と徳一父ちゃん。人間に興味があるようだ、しかし今日はホットケーキに一番興味が…と聞き、笑いあう家族。
2回目の写真教室の日。写場に写真教室の生徒さんがいっぱい来ている。しかし、どう見ても幼すぎてカメラに興味があるとは思えない子供が何人も遊んでいる。その中で一人、写真の本を開いているカンジくん。
そんな子供達を眺めている徳一父ちゃんと町子ちゃんに「あの~ここですか?教室」と声をかけてくる少年。にこやかに迎える徳一父ちゃんだが、「写真機の説明、おとなしい聞いてたらホットケーキ食べられる、てホンマですか?」と聞かれ、笑顔が消えて町子ちゃんの顔を見る(^^ゞ
生徒が帰ったあとの写場。ホットケーキの皿を片付けながら「写真になんか興味あらへんやんか、みんな。ホットケーキが目当てや」とぼやく町子ちゃん。居残って写真の本を見ていたカンジくんに「このご時世、よそでは食べられへんよってな。自分とこがよそより恵まれてること、気ぃついてるか?」と言われ「それとこれとは話が別。お菓子振舞うために教室始めたわけやない…」と言っているそばに徳一父ちゃんが現れる。「ええねん。どんなきっかけにしても、あん中の一人でも本気で興味持ってくれたら」と言い残して去ってゆく。
神のこひつじ幼稚園、集会所。カンジくんが写真教室に通ってきている事をシズちゃんに話す町子ちゃん。1年ほど前の経験から、キクちゃんに言ったほうがいいか悩む町子ちゃん。シズちゃんに助けを求めるが、キクちゃんを大事な友達と思うのなら自分で伝えたほうが良い、と言われる。
そこに遅刻してきたキクちゃんが駆け込んでくる。「あのな…キクちゃん、話あんねん」と町子ちゃん。わ~どうなるんでしょ(>_<)キクちゃんに町子ちゃんの誠意が伝わって、また勘違いことわざを言ってもらって笑い合えればいいんだけど。。
<きょうの出演>
花岡町子(語り) 藤山直美
花岡町子(女学生) 尾高杏奈
花岡和代 鈴木杏樹
花岡イト 宮田圭子
竹山牧師 金替康博
野村カンジ 森田直幸
花岡孝子(女学生) 中村愛
キク 小原早織
梅原 黒田純子
小泉小由理
田端勝利
キク 小原早織
梅原 黒田純子
小泉小由理
田端勝利
重光※喜 ※は、さんずいに昊
劇団東俳
キャストプラン
劇団東俳
キャストプラン
NAC
グレース
花岡徳一 城島茂
花岡徳一 城島茂
ただ今の時刻は…
連続テレビ小説 「芋たこなんきん」
2006年10月2日スタート!
全151話
総合:毎週月曜~土曜
午前8時15分~
BShi:毎週月曜~土曜
午前7時45分~
BS2:毎週月曜~土曜
午前7時30分~
<再放送>
総合・デジタル総合
月曜~土曜
午後0時45分~1時00分
衛星第2
月曜~土曜
午後7時30分~7時45分
土曜
午前9時30分~11時00分
(1週間分をまとめて放送)
@「芋たこなんきん」
公式ページ
全151話
総合:毎週月曜~土曜
午前8時15分~
BShi:毎週月曜~土曜
午前7時45分~
BS2:毎週月曜~土曜
午前7時30分~
<再放送>
総合・デジタル総合
月曜~土曜
午後0時45分~1時00分
衛星第2
月曜~土曜
午後7時30分~7時45分
土曜
午前9時30分~11時00分
(1週間分をまとめて放送)
@「芋たこなんきん」
公式ページ
◆キャスト
■昭和40年~
花岡町子・・・・・・・藤山直美
徳永健次郎・・・・・・・國村隼
花岡和代・・・・・・・香川京子
北村孝子・・・・・・メイサツキ
花岡信夫・・・・・・・西興一朗
矢木沢純子・・いしだあゆみ
徳永喜八郎・・・小島慶四郎
徳永イシ・・・・・・・岩本多代
徳永晴子・・・・・・・田畑智子
徳永昭一・・・・・・・火野正平
片平鯛子・・・・・・・小西美帆
大崎俊平・・・・・・・櫻木健一
大崎佐和子・瀬戸カトリーヌ
りん・・・・イーデス・ハンソン
一真・・・・・・・・・・・石田太郎
工藤貞男・・・・・・・荒谷清水
神田みすず・・・・・・・・・友近
小川秀雄・・・・・・・上杉祥三
池内幸三・・・・・・・板尾創路
千葉龍太郎・・・・・筒井康隆
■町子・少女編
昭和13~20年
花岡町子(10歳~)山崎奈々
花岡町子(15歳~)尾高杏奈
花岡徳一・・・・・・・・・城島茂
花岡和代・・・・・・・鈴木杏樹
花岡ウメ・・・・・・・・淡島千景
花岡常太郎・・・・・岸辺一徳
花岡イト・・・・・・・・宮田圭子
信次・・・・・・・・・・・・宮崎将
花岡茂・・・・・・・・西川忠志
花岡文代・・・・・・・増田未亜
花岡昌江・・・・・尾野真千子
亀田・・・・・・・・・・山下徹大
浦田・・・・・・・・・にわつとむ
花岡町子・・・・・・・藤山直美
徳永健次郎・・・・・・・國村隼
花岡和代・・・・・・・香川京子
北村孝子・・・・・・メイサツキ
花岡信夫・・・・・・・西興一朗
矢木沢純子・・いしだあゆみ
徳永喜八郎・・・小島慶四郎
徳永イシ・・・・・・・岩本多代
徳永晴子・・・・・・・田畑智子
徳永昭一・・・・・・・火野正平
片平鯛子・・・・・・・小西美帆
大崎俊平・・・・・・・櫻木健一
大崎佐和子・瀬戸カトリーヌ
りん・・・・イーデス・ハンソン
一真・・・・・・・・・・・石田太郎
工藤貞男・・・・・・・荒谷清水
神田みすず・・・・・・・・・友近
小川秀雄・・・・・・・上杉祥三
池内幸三・・・・・・・板尾創路
千葉龍太郎・・・・・筒井康隆
■町子・少女編
昭和13~20年
花岡町子(10歳~)山崎奈々
花岡町子(15歳~)尾高杏奈
花岡徳一・・・・・・・・・城島茂
花岡和代・・・・・・・鈴木杏樹
花岡ウメ・・・・・・・・淡島千景
花岡常太郎・・・・・岸辺一徳
花岡イト・・・・・・・・宮田圭子
信次・・・・・・・・・・・・宮崎将
花岡茂・・・・・・・・西川忠志
花岡文代・・・・・・・増田未亜
花岡昌江・・・・・尾野真千子
亀田・・・・・・・・・・山下徹大
浦田・・・・・・・・・にわつとむ
◆スタッフ
原案・題字 田辺聖子
脚本 長川千佳子
音楽 栗山和樹
語り 住田功一アナ
制作統括 一井久司
脚本 長川千佳子
音楽 栗山和樹
語り 住田功一アナ
制作統括 一井久司
◆主題歌
◆サウンドトラック
◆ドラマガイド
◆ノベライズ
◆田辺聖子作品