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NHK 連続テレビ小説「芋たこなんきん」視聴記
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2006/12/09 (Sat)
<あらすじ>昭和20年、女学生の町子(尾高杏奈)は、勤労動員で兵庫県にある飛行機の部品工場で働くことになる。そんななか、町子のいとこの信次(宮崎将)が戦死した知らせを受ける。泣きじゃくり悲しみに暮れる町子。そして悔しがる和代(鈴木杏樹)だが、突然、和代は予定日より早く産気づき、男の子が産まれる。花岡家に新しい家族が誕生。悲しみに包まれた花岡家に、明るい光を運んでくれた新しい生命。子どもは信夫と名付けられた。
 
勤労動員で町子ちゃんが旋盤を使って飛行機の部品を作っている。頭には「神風」に日の丸というハチマキ。えっと…今まであまりつっこみ入れたことないけど、今回は言わせていただきます。町子ちゃん、旋盤使うときは軍手してると大変危険です(>_<)旋盤はコイル状の切り屑が出て、軍手を巻き込んで大けがをする事があるんです。と、町工場のお兄さんからのアドバイスでした(^^ゞ
 
花岡家、伯母たちの部屋。孝子ちゃんがマニキュアを塗った左手を鏡に映して目を輝かせている。「孝子~」と和代さんが入ってきたので、あわてて背中に隠す。孝子ちゃん、すごく不自然な格好(^^ゞ背中がかゆい、とごまかす孝子ちゃん、和代さんの代わりにお使いに。
 
お使いから帰ってきた孝子ちゃん、座敷でお米をついているイトさんに寒いから火手袋を脱いで火鉢にあたりなさい、と言われるが左手のマニキュアが見つかると困るので、そそくさと出てゆく。首をかしげるイトさん。
 
夜、花岡家食堂。ああ、町子ちゃんが勤労動員でいないから、4人だけの食卓ですね。寂しくなったなぁ。。手を合わせて食事を始めるが、孝子ちゃんの左手には手袋が。不思議に思ったイトさんがじっと見ている。徳一父ちゃんと和代さんも気づいて孝子ちゃんの手を見る。「孝子、手袋、したままやで?」と徳一父ちゃん。「し、しもやけで痛いねん」と笑う孝子ちゃんだが、なかなか手袋を脱ごうとしないので「とりなさい…とりなさい!」と和代さんに怒られる。気まずそうに手袋を脱ぐと赤いマニキュアをした手が出てくる。呆然としている徳一とうちゃんとイトさん。「たかこ~っ!!」と、和代さんがカミナリを落とす(^O^)
 
次の週末、町子ちゃんが勤労動員から帰ってきている。座敷の火鉢で干し芋を焼いている孝子ちゃんに「孝子、聞いたで。マニキュアのこと」とニヤニヤして座る。「しらん。あげへんで」と火鉢の干し芋を焼き続ける。そして「お姉ちゃんは工場で何してんの?」と聞く。「旋盤でネジ作ってる。あ、飛行機の部品のネジ、な」と町子ちゃん。ほほう、旋盤でねじ切り出来るとは大したもんです(^-^)「どんなネジ?」と興味津々の孝子ちゃんに「それは軍事秘密や。大きいのやら小さいのやら、そのネジで飛行機作って、それに兵隊さんが乗って戦地へ飛んで行きはんねん」と笑顔で町子ちゃん。「孝子、頼むわな。私が工場に行ってる間はあんたが『お姉ちゃん』や。家のこと、頼むで」と言われ、「やっぱり1つあげるわ」と微笑む孝子ちゃん。「ほんまは欲しかってん」と笑う町子ちゃんに「しゃあないなぁ~」と孝子ちゃん。突然、「和代さん…」とイトさんのただならぬ声が聞こえてくる。あわてて様子を見に行く姉妹。
 
電話の前。電話に向かって「こっちは大丈夫だす。まぁえらいことで、何と申し上げたらよいのか…」とイトさん。そばに和代さんが割烹着をぎゅっと握りしめて立ちつくしている。「今、岡山から電話で…信次さんが…信次さんの飛行機が…フィリッピンの沖で…」とイトさんが話している間に、口を手で押さえてへなへなとしゃがみ込む和代さん。そんな…信じられない、という表情の町子ちゃん。信次くん…戦死。。
 
町子ちゃん達の部屋。薄暗い部屋で町子ちゃんがひざを抱えてすすり泣いている。大好きだった信次兄ちゃんが飛行機で…。町子ちゃん、工場で飛行機のネジ作ってるから、複雑でしょうね。。
 
座敷。鍋・釜・扇風機など鉄製品が並んでいる。汚れを落としながら「こんなもんで…こんなもんで、飛行機作って…若いもんに、あんな死に方さして…」とボロボロ涙を流す和代さん。そんな姿をつらそうに見ているイトさん。「好きな勉強して…友達と遊んで…仕事に就いて…結婚もして…子供も持って……そんな事も、あの子は…そんな幸せも知らんまま…」と嗚咽を漏らす和代さん、おなかを押さえて「この子かて…この子かて男の子やったら…そんな風に持ってかれてしまう」と号泣する。「和代さん!しつかりしなさい!」と泣き顔で和代さんを抱き寄せるイトさん(>_<)
 
写場。徳一父ちゃんが今にも泣きそうにギターを弾いている。信次くん、花岡家の歌の会ではギター担当でしたね。。
 
町子ちゃん達の部屋。信次くんが撮ってくれた写真を見つめている町子ちゃん。この写真を撮ってくれた人はもうこの世にはいない(>_<)
 
花岡家、裏道。カンジくんがとぼとぼとやってくる。そこに玄関から町子ちゃんがポパイのエサを持って出てくる。「こんにちは…」と元気の無い声で挨拶する町子ちゃん。ポパイが食べているのをぼっと見ている町子ちゃんの横に座るカンジくん。「聞いた…イトコの信次兄ちゃんの事。残念やったなぁ…国語の先生になりたい、って言うてはったな」と言うカンジくんにうなずいている町子ちゃん。「あんな、きょうで終わりやねん、写真教室…」とカンジくん。動員で山の作業場に行く事になったらしい。「こんなけったいな時代、なんで早よ終われへんのやろか、ほんまのとこ…」と言うカンジくんに町子ちゃんは何も言えない。以前なら「なんでそんなこと言うの!」って食ってかかってたのにね。いろんな事を経験して、今回の信次兄ちゃんの死で戦争に対する考え方がかなり変わってきてるんでしょうね。
「しっかりせぇ、おい!」という徳一父ちゃんの声にはっとして立ち上がる町子ちゃん。
 
町子ちゃんが家に上がると和代さんがおなかを押さえて苦しんでいる。「早いんや。予定より早い!町子、早よ呼んで来て!あれや、あの人、ほれ」と動揺しまくりの徳一父ちゃん。何がなんだか分からない町子ちゃんに「お産婆さん…イトウのおばあちゃん」と和代さん。「どこ?」と聞く町子ちゃんに「知らんはずあらへんやろ!お前とりあげてくれたお産婆さんや!」と徳一父ちゃん。「うん!」と言って呼びに行こうとする町子ちゃんだが「わたし、覚えてえへん」そりゃそうだ(^O^)「おお、そうか」って徳一父ちゃん、動揺しすぎ(^^ゞ「電車道渡って、3つ目の筋入ったとこや」と大変な状況にもかかわらず和代さん(^-^)
走り出す町子ちゃんにイトさん、「あ!待ち待ち町子!町子はここにいときなはれ」と早口言葉のよう(^O^)イトさんに「そこのボン」と声をかけられ「ぼく!?」と驚く土間にいたカンジくん(^O^)産婆さんを呼んで来て、と言われ「はい」と飛び出す。さすがカンジくんやね、和代さんが言ってた産婆さんちの行き方をちゃんと聞いていたようだ(^_^)vさすがといえばイトさんも、冷静に町子ちゃんにあれこれ指示を出してます。徳一父ちゃんは動揺しすぎでとんちんかんな事ばかり(^O^)
 
バアバア婆ちゃんの部屋。町子ちゃんが布団を敷いているところにイトさんと徳一父ちゃんに抱えられた和代さん到着。イトさんに「台所で早よお湯わかしてきて」と言われても、苦しそうに布団に横たわる和代さんを見てあたふたしている町子ちゃん。「出ときなさい!」と町子ちゃんに言う徳一父ちゃんだが、「あんたもや!」とイトさんに怒られ「(・_・) エ?」って表情(^O^)「早よ早よ!」と徳一父ちゃんたちを追い出してピシャッとふすまを閉めるイトさん(^-^)
「早いの?予定より…」と心配そうな町子ちゃんに、「誰に似たんか、気の早い子やなぁ…」と徳一父ちゃん。ん?という顔をしてから「おじいちゃんや!」と顔を見合わせる二人。そこにカンジくんがお産婆さんを連れてくる。
 
町子ちゃんを見て「いや~大きなって」とお産婆さん。「なりました」と町子ちゃん。何か久しぶりに面白いシーンが連発だぞ(*^o^*)イトさんに連れられてゆくお産婆さんを見て「大丈夫?ヨロヨロしてはるけど…」と心配する町子ちゃんに「15年前からあんなんやぁ」とうなる徳一父ちゃん(^O^)
 
食堂。「なんか手伝うことあらへんかいな」と手持ち無沙汰の徳一父ちゃん、同じところを行ったり来たり。椅子に座っているカンジくん、場違いなところに来てしまった感じで困惑している。
そこに孝子ちゃんが「えらい事や!えらい事や!」と駆け込んでくる。「子供、子供がな…」と言いかけた孝子ちゃんをさえぎり「今、おかあちゃんが頑張ってる」と言う徳一父ちゃんだが、「生まれてん!」と聞き、「え?まだやろ?」と驚いて和代さんのほうへ行こうとする。そんな父を引き止めて「裏の鮫島さんとこの犬に仔犬が生まれてな、それがポパイそっくりやねん~」と嬉しそうな孝子ちゃん。ポパイ…いつの間に(^^ゞしかし徳一父ちゃんはそれどころではない(笑)台所にお湯を取りに来た町子ちゃんに「どんなあんばいや!」と駆け寄る徳一父ちゃん。もうすぐ、と聞いて「ああ、そうか、うむ」と変なりアクション(^O^)子供が生まれると知って和代さんのところに入る孝子ちゃんを「行ったらあかん!邪魔なだけや!」と追いかける徳一父ちゃん。…徳一父ちゃん、孝子ちゃんにかこつけて様子見に行ったな(^^ゞ
そんなドタバタをニコニコしてみていたカンジくん、「弟かな、妹かな」と町子ちゃんを見る。「弟がええな」と言う町子ちゃんに、「お母さんは女の子のほうがええ、て思てんのとちゃうかな。兵隊に行かんかてええ」とカンジくん。あ…という顔をして黙ってしまう町子ちゃん。
「そろそろ帰るわ。おじさんとおばさんによろしゅう言うといてな」と言って部屋を出てゆくカンジくん。
 
「待って!」とカンジくんを呼び止めた町子ちゃん、「また来て…」とぼそり。驚くカンジくんに悲しそうな目をして「戦争が終わって、動員もなくなって、そしたらまた写真教室、来てな」と町子ちゃん。少し考えて「わかった…どっちかに片付いたらな」と笑うカンジくん。「うん。約束やで」と笑顔になる町子ちゃん。「うん…ほな、な」とカンジくん。「ほな…」と町子ちゃん。なんか、徳永センセと町子さんの「粋と野暮」の話を思い出しますね(^-^)
突然、花岡家に赤ん坊の泣き声が響き渡る。
 
座敷で座っていた徳一父ちゃん、目を見開いて「生まれた…生まれたぁ!」と叫んで立ち上がる。「おめでとう!お父ちゃん!」と町子ちゃんに言われ、抱きしめる徳一父ちゃんだが、町子ちゃんは少し嫌がっているように見える(^^ゞ孝子ちゃんも「お姉ちゃんやで、お姉ちゃん!」と父に言われ嬉しそう(^-^)やってきたイトさんに男の子、と聞いてばんざいする徳一父ちゃん。つられて孝子ちゃんもばんざい、ばんざい!嬉しそうに二人を見ている町子ちゃんとイトさん。
 
花岡家、裏。徳一父ちゃんたちの「ばんざい!」を聞きながらポパイに「おめでとうさん」と、にこやかに言って花岡の家を見上げ、深々とお辞儀をして去ってゆくカンジくん。この「おめでとうさん」はポパイと徳一父ちゃん両方に向けての言葉でしょうね(^^ゞ
 
バアバア婆ちゃんの部屋。花岡家に新しい家族が誕生しました。町子ちゃんの弟は「信夫」と名付けられました。「信次兄ちゃんの『信』の字をもらおう」と徳一父ちゃんが言い出したそうです。大阪を大空襲が襲う、本の少し前の出来事でした。。
 
来週は終戦を迎えてついに徳一父ちゃんも…(>_<)予告では久しぶりに鯛子さんの姿が(*^o^*)

<きょうの出演>
花岡町子(語り) 藤山直美
花岡町子(女学生) 尾高杏奈
花岡和代 鈴木杏樹
花岡イト 宮田圭子
野村カンジ 森田直幸
花岡孝子 中村愛
産婆 新海なつ
信次(回想) 宮崎将

花岡徳一 城島茂
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2006/12/08 (Fri)
<あらすじ>女学生の町子(尾高杏奈)は竹山牧師(金替康博)に梅原(黒田純子)が大阪を離れることになったと告げる。梅原の父親が奉安殿の焼失の責任をとって自殺したことを潔い立派な生き方だと思う町子に対し、竹山は町子の考えをいさめる。町子は竹山に反発し、その日から竹山の幼稚園に行くことはなかった。一方、徳一(城島茂)から写真を教わっているカンジ(森田直幸)が、戦争で処分される前の動物園の動物の写真を撮ってくる。
 
シズちゃんのお父さんが亡くなり、シズちゃんは大阪を離れる事になりました。土手で仲良く並んでた三人の中でシズちやんだけ、すーっと消えてくの、悲しいね(>_<)
「神さん、なんで死なしはったんやろ…」とシズちゃんのお父さんが自害した事を悲しむキクちゃん。母の病気の事をお祈りしているのも神様に届いているのか不安になる。黙って聞いていた町子ちゃん、走り出す。
 
神のこひつじ幼稚園集会所。町子ちゃんが駆け込んでくる。ゆっくりとイエス様の絵に近づき、ぐっと睨む町子ちゃん。そこに竹山牧師が入って来る。ひとり?と聞かれ、「梅原さんはもう来ません」と町子ちゃん。奉安殿が消失した学校の校長がシズちゃんのお父さんという事が分かり、「梅原さん、お気の毒に…」と声を詰まらせる竹山さん。「新聞には『見事な最期』と誉めてありました」と言う町子ちゃんに「いけません!そんな言葉で。。よくない…よくないです。そんな風に誉めるのは、よくないことです。誉めるのもいけないし、けなすのもよくない」と竹山さん。「なんで…なんで誉めてはいけないんですか?!いさぎよい、立派な生き方だと思います。そやのになんで?!」と声を荒げる町子ちゃん。そんな町子ちゃんを悲しそうな目をして見つめている竹山さん。「センセには、竹山センセにはわからへんのです!梅原さんのお父さんの気持ちが、梅原さんの気持ちも、梅原さんのお母さんの気持ちも、センセにはわからへん!」と泣き叫んで部屋を飛び出してゆく町子ちゃん。残された竹山さん、イエス様の絵を見つめ、ゆっくりひざまずいてお祈りを始める。この日を最後に町子ちゃんは「神のこひつじ幼稚園」に行くことはありませんでした。
 
花岡家座敷。和代さんが信次くんからの葉書を見ている。2ヶ月前に届いたきり、その後連絡が途絶えているようです。「便りが無いのは達者な証拠やで。心配しすぎると体、さわるで」と和代さんを気にする徳一父ちゃん。写真教室のほうはというと、ホットケーキを出さなくなってから生徒が減ったようです(^^ゞ「それみなはれ」とイトさんに言われ、「来てる子は来てる」と不機嫌になって立ち去る徳一父ちゃん。
「男の子やろか?顔がきつないさかい、女の子やろかなぁ?」と和代さんの顔をじろじろ見るイトさん。徳一父ちゃんの時はおとなしかったので女の子だと思ってた、とイトさん。「生まれてからもあの通り、いつまでたってもおとなしい、気ぃの優しい子ですけどね」と笑って部屋を出てゆくイトさん。ひとり残された和代さん、おなかをさすりながら「あんた…男の子なんか?女の子やないんか…」と生まれてくる子供が女の子であってほしい様子。男の子だと戦争に行く事になるかもしれないから。。
 
町子ちゃん達の部屋。「宮本武蔵」の本を食い入るように読んでいた町子ちゃん、机の上から竹のものさしと鉛筆をつかんで立ち上がり、二刀流の構えをする。そして「小次郎、敗れたり!」と叫んで振り返るとそこに孝子ちゃんがこっそりこちらを見ている。姉に見つかりあわてて逃げる孝子ちゃん。「あんた!それ、私のワンピースでしょ!」と追いかけまわす町子ちゃん(^O^)「あ、佐々木小次郎!」と指をさし、町子ちゃんの気をそらして部屋から出てゆく孝子ちゃん。なんか、久しぶりに愉快なシーンだ(^O^)階段を駆け下り、家中をぐるぐると追いかけっこ。やっと妹を捕まえた町子ちゃんだが、孝子ちゃんが指差すほうにカンジくんの姿。驚く町子ちゃんに「よぉ、写真教室きたんやけど…」と戸惑っているカンジくん。
 
写場。小型のカメラを手にしているカンジくんに、カメラの構造を教えている徳一父ちゃん。そこに兵士の格好をした青年と母親がやってくる。休憩、とカンジくんに言って「それなぁ、こないだ出張行った時のフィルムが2、3枚残ってるから、好きなもん撮ってみ」と徳一父ちゃん。「え、ええんですか!」と目を輝かせるカンジくん。
 
近くの空き地。ポパイを連れてしゃがんでいる町子ちゃんにカンジくんがカメラを向けている。「教室、ひとりだけになってしもたね…」と町子ちゃん。ホットケーキ出なくなったからねぇ(^^ゞ「せやなぁ、写真教室どころやないもんな。さっきの人も入隊やな。もうすぐ17歳以上の男の人は兵役に着くて決まるんやて」と言うカンジくんの顔を目を見開いて見る町子ちゃん。「知ってるか?動物園で動物、いっぱい処分されてるねんで」とカンジくん。「お前はライオンに生まれんでよかったな。ライオンは、自分がライオンに生まれたこと後悔してんのやろな」とポパイをなでる。そんなカンジくんの顔をじっと見つめていた町子ちゃん、「してんのん?男に生まれて後悔してる?」と聞く。「それはない。ただ…時代が選べたらよかったなぁ、ほんまのとこ」と遠い目をするカンジくん、「好きなワンピース着て、そと歩ける時代や」とふざけて笑う。しかし「そんなもん、選ばれへんのやから」と真顔になる町子ちゃんを見て笑顔が消える。ポパイとたわむれている町子ちゃんを優しいまなざしで見つめるカンジくん。
 
写場。「あさって戦地に行かれるんですか。そらまたあわただしいですなぁ」と徳一父ちゃんに言われも黙って唇をかみしめている兵士の母親。徳一父ちゃん「ええお顔です」とシャッターをきる。このお母さんの表情の演技、すごい。。
 
花岡家食堂。カンジくんが写真の仕事に興味がある、と徳一父ちゃんから聞かされ、驚く町子ちゃんとイトさん。孝子ちゃんはワンピースを貸してくれない姉と険悪ムード。火がついたように口論になる町子ちゃんと孝子ちゃん。和代さんに注意され「お姉ちゃんより私のほうが可愛らしもん!」とふくれる孝子ちゃんだが、「これ!同じような顔してなに言うてますの!」と和代さんに言われ、町子ちゃん達、お互いの顔を見てぷいっとそっぽを向く。
 
徳一父ちゃんたちの部屋。「最近、やたらと着るもんやらお化粧やらに興味持つようになって…」と孝子ちゃんの事を長々と話している和代さん。徳一父ちゃんは新聞を読む事に夢中で「ん…」と生返事。「ちょっと…聞いてはれますの?」と言われても「ん…」と徳一父ちゃん。「ちゃんと聞いてはりますの?!」と大声を出す和代さんに驚いて振り返り「え?聞いてる。聞いてます…」と徳一父ちゃん。「ほな私、今なに言いました?」と聞かれ、「『ちゃんと、聞いてはりますの?』って…」と苦笑いする徳一父ちゃん。あきれてものが言えない和代さん(^-^)新聞で顔を隠す徳一父ちゃん(^O^)
 
数日後、写場。徳一父ちゃんが数枚の写真を手に取り真剣な顔で見ている。かたわらには神妙な顔をしているカンジくん。「ええ写真やな…」と徳一父ちゃん、お茶を持ってきた町子ちゃんを呼び、「これ見てみ」と写真を手渡す。象の写真、檻に入っているライオンの写真。カンジくんが撮ったものだ。「もうすぐおらんようになるみたいやから…」とうつむくカンジくん。「かぁいそうになぁ」とつぶやく徳一父ちゃん。もう一度ライオンの写真を見る町子ちゃん。悲しそうな顔をしたライオンが、じっとこちらを見てなにかを訴えている。
 
近くの空き地。町子ちゃんとカンジくんがベンチに並んで座っている。「カメラのぞいてたら、時間忘れてしまうんや」と言うカンジくんに「そんな面白いの?小説より面白いの?」と町子ちゃん。「どっちも面白い。けど、小説で身ぃ立てんのはなぁ。ちょっとやそっとではなぁ、ほんまのとこ」と苦笑いするカンジくん。あわてて目をそらす町子ちゃんを見て「なんや、あんた、小説家になろやなんて大それた事考えてんのか?」と身構える。「や…まぁ…」と照れくさそうにする町子ちゃんを見てしょんぼりするカンジくん。「おかしかったら、我慢せんと笑ろて」とむくれる町子ちゃんに、「笑わへん…その時点で負けや」と肩を落とすカンジくん。「本気で思われへんもんは負けや。せやからいうて、写真家が簡単になれるて思てるわけやないで」「ほんまのとこ?」とカンジくんの口ぐせを先回りして笑う町子ちゃん。「そ、ほんまのとこ」とはにかむカンジくん。こうして昭和19年の夏が終わる。せ、青春やねぇ(*^o^*)
 
昭和20年が明けると町子ちゃんの学校の生徒は勤労動員で働く事になりました。
座敷で鉄製品の供出のために鉄瓶のすすを磨いている和代さん。大家族だった花岡家を物語る大きな鉄鍋も並んでいる。そこに町子ちゃんが「お母ちゃん、お母ちゃん」とやってくる。「これ、はずかしいわぁ」とピンクの毛糸のパンツを広げる町子ちゃん。「あったかい格好しとかな、工場は冷えますやろ?見栄えは悪るうても、そのほうが体によろし。四六時中、見せて歩くわけやなし」と和代さん(^-^)「かぁいらしやん♪」と笑って町子ちゃんの腰にパンツを当てる。すねている町子ちゃんだが「持ってきなさい!」ときつく言われ「はい…」とふてくされて返事をする(^-^)おなかをさすりながら「旋盤さわらすために、上の学校行かしたんやあらへんのに、ほんまに…」とため息をつく和代さん。
 
町子ちゃんたちの部屋。リュックサックに着替えや缶詰をつめている町子ちゃん。毛糸のパンツを広げて持ち、じっと見つめた挙句「やっぱり置とこ」と町子ちゃん。このパンツ、なにかの伏線でしょうか(^^ゞ工場でおなか冷やしてしまうとか。。
工場の寮に寝泊りし、週に一度、自宅に戻る生活。戦況は厳しさを増す一方でした。

<きょうの出演>
花岡町子(語り) 藤山直美
花岡町子(女学生) 尾高杏奈
花岡和代 鈴木杏樹
花岡イト 宮田圭子
竹山牧師 金替康博 
野村カンジ 森田直幸
キク 小原早織
梅原 黒田純子
花岡孝子(女学生) 中村愛
兵士の母 白幡英子 
劇団東俳
NAC
グレース

花岡徳一 城島茂
2006/12/07 (Thu)
<あらすじ>カンジ(森田直幸)が熱心に徳一(城島茂)に写真技術を教わる。そんなとき、女学生の町子(尾高杏奈)の友人、梅原(黒田純子)の父が校長を務める小学校で火事があり、天皇皇后両陛下のご真影や教育勅語を安置していた奉安殿が消失する。失火の原因は不明だったが、梅原の父は、責任をとって自殺してしまう。梅原の家族は大阪を離れることに…。大事な人がまた一人、町子のそばから去っていった。
 
神のこひつじ幼稚園集会所。キクちゃんに、カンジくんのことを話そうとしている町子ちゃん。キクちゃんに怒られるんじゃないかとドキドキしながら写真教室に来ている事を話すが、「それで?」と気にしてない様子のキクちゃん。カンジくんには一時的に好意を持っていたけど今はなんとも思ってないみたい。仕事の事と母親の入院とで、それどころではない、とキクちゃん。
 
「おそろいですか?」と竹山さんが野草を持って現れる。竹山さんのメガネ、だんだん壊れていってません?(^^ゞアメリカに行ったとき友人と食べておいしかった、と竹山さん。「アメリカ」と聞いて表情を変え、「センセ、アメリカに行きはったんですか?」と町子ちゃん。戦争が始まる前に渡米した時の事を懐かしむ竹山さん。「もし戦地で(アメリカ人の友人に)出会ったりしたら、僕は彼らに銃を向ける事は出来るんだろうか」とつぶやく。はっとして我に返り部屋を出て行く竹山さん。また痩せたね、ちゃんと食べてるのかな、と竹山さんの体を心配するキクちゃんとシズちゃん。
 
花岡家食堂。↑のように食べ物を心配している人がいる反面、花岡家は食べ物には困っていないようです。テーブルにいくつものおかずが並んでいる。久しぶりにカシワ(鶏肉)が手に入ったようです。子供が生まれる話を知人の料理屋さんに話したら、卵を「内緒」でわけましょう、と言ってくれたと嬉しそうに話す徳一父ちゃん。しかしイトさんに「これ!子供の前で!」と注意される。「よそで言うたらあきまへんで」と子供達をにらむイトさん。「ふたりとも分かってるがな。なぁ?」と徳一父ちゃんに言われ「うん♪」と微笑む孝子ちゃん。…真っ先にしゃべりそうですけど(^^ゞ
「そやけど、不自由な世の中なってしもてなぁ。どっちでもええから、早よ終わってほしいもんやなぁ」とぐちる徳一父ちゃん。「よそで言うたらあきまへんで!」と注意するイトさんに、「そやから二人ともわかってるがなぁ」と言う徳一父ちゃんだが、「あんたに言うてるんです」ときつく言われ、反省しきりの徳一父ちゃん(^-^)
 
翌朝。まだ寝ていた町子ちゃんのもとに、和代さんが新聞を持ってやってくる。寝ぼけている町子ちゃんに新聞を見せて「この小学校、梅原さんが校長先生してはるとこやないの?」と和代さん。ぱっと起き上がり新聞を見つめる町子ちゃん。「奉安殿炎上す」と大きな見出し。奉安殿とは天皇皇后両陛下のご真影や教育勅語を安置しておく施設で、学校の敷地内に建てられていたそうです。新聞を凝視していた町子ちゃん、「出火の原因は不明…当校の梅原校長は…」と絶句して和代さんを見る。「梅原さん…」
 
土手。暗い顔をして座っている女学生トリオ。「お父ちゃん…お父ちゃんのせいやあらへん!」と言うシズちゃんに「分かってる」と町子ちゃん。唇をかみしめ、川を見つめるシズちゃんと町子ちゃん、キクちゃん。
 
花岡写真館、写場。写真技術の本を広げ、ダゲレオタイプ(銀板写真)について解説している徳一父ちゃん。生徒は…カンジくんがただひとり。「へぇ~」と興味津々。突然「坂本竜馬やら土方歳三も、新しいもん好きで、競い合って写真撮ったそうですね」と言いだすカンジくんを笑顔で見ていた徳一父ちゃんだったが、「けど、ただの新しいもん好きと違うて、いつ死ぬかわからへん我が身やからこそ、写真に残しときたかったんとちゃうかな…」とつぶやく。写場をあとにする徳一父ちゃん、やってきた町子ちゃんに「一番熱心や」と耳打ちして笑顔で出てゆく(^-^)
 
カンジくんが見ている本をのぞく町子ちゃん。「今日なぁ、そこの暗幕写真機のぞかしてもろたんや。やっぱり面白いわぁ、写真て」とニコニコしているカンジくんに「そう」と少し嬉しそうな町子ちゃん。
暗幕写真機に首を突っ込んで、「そうかぁ、あれ友達のお父ちゃんなんかぁ」とつぶやくカンジくんとモデル代わりをしている町子ちゃん。カンジくん、新聞もちゃんと読んでるのね(^-^)ご真影も教育勅語も焼けてしもたんやて、と言う町子ちゃんに、「大変やなぁ。せやけど、『写真だけ残して死んでしまう』のと『写真だけ焼けてしまう』のと、どっちが大変なんやろか…ほんまのとこ」と考え込むカンジくん。「陛下のご真影やねんで!ただの写真とは話が違う!そんなこと、よそで言うたらあかんで!」と、イトさんゆずりの厳しい口調で迫る町子ちゃんに圧倒されるカンジくん。
カンジくん、夏休みに入ったら、徳一父ちゃんと野外撮影に行く約束をしたみたい。「写真、面白いの?」と聞く町子ちゃんに、「写真は光の芸術や」と徳一父ちゃんのまねをするカンジくん。「もう一回やるぞ」と、また暗幕写真機に首を突っ込むカンジくんと、「まだやんのぉ?」と言いつつも笑顔の町子ちゃん。「なんか面白んないなぁ」とつぶやくカンジくんにモデルさんぽいポーズをとる町子ちゃんだが、「被写体があかんからや!」と言われ「なんやて!もういっぺん言うてみ!」とカンジくんを追いかけまわす町子ちゃん。仲のよろしいことで(^-^)
 
花岡家食堂。「いや~あの子は見所あるわ。写真の見方が他の子とは違うわ」と、うなる徳一父ちゃん。いずれはカンジくんに技師で来てもらう事を本気で考えているみたい(^^ゞ
和代さんに食欲があるので生まれてくる子は男の子かも、とイトさん。「そや、男や。今度は『男』と決めてんねん」と言う徳一父ちゃん、「お父ちゃんが決められんの?」と真顔でたずねる孝子ちゃんに「そうや!お父ちゃんの子や。お父ちゃんが決めんねん」とおどける。
家族が談笑しているところに「マコちゃん!マコちゃん!」と玄関のほうからキクちゃんの声がする。
 
玄関。血相を変えたキクちゃんから「梅原さんのお父さんが…お父さんが亡くなりはったて…」と聞き動揺する町子ちゃん。シズちゃんのお父さん、自殺したらしい。。
 
夜、お勝手場。まんじりともせず暗い顔でお茶を飲んでいるイトさん。和代さんが町子ちゃんに寝るように言って戻ってくる。徳一父ちゃんは、シズちゃんのお父さんの学校の式の写真をずっと撮りに行っていたこともあり、おくやみに出かけているようだ。その徳一父ちゃんが帰ってくる。塩の入ったつぼを手にして玄関に向かう和代さん。和代さん、うなだれている徳一父ちゃんに「清め塩」を渡そうとするが、家に入れてもらえなかったから必要ない、と徳一父ちゃん。父の帰宅に町子ちゃんが階段を駆け下りてくる。
 
座敷。奉安殿が焼けた責任を取る、と書かれた手紙の存在を語る徳一父ちゃん。死因が自害、ということで通夜も葬式も家族だけでひっそりと執り行うらしい。じっと聞いていた町子ちゃん、我慢できずに涙をためて部屋を出てゆく。「子供さん残してな、せつないこっちゃ…」と悲しむイトさん。徳一父ちゃんと和代さんも暗い顔をして黙っている。真っ暗な町子ちゃんたちの部屋。部屋の真ん中でぐっと涙をこらえている町子ちゃん。それから数日、シズちゃには会えない日々が続いた。
 
数日後、土手。「長崎?」と、シズちゃんの顔を見る町子ちゃん。「長崎、かぁ…」とキクちゃん。奉安殿消失の事で、いづらくなったお母さんの発案でシズちゃんの叔父さんのいる長崎に行く事になったらしい。シズちゃんだけでも大阪に残ってほしい町子ちゃん達だが、お父ちゃんが亡くなって、お母ちゃん一人には出来ない、だから一緒に長崎に行く、とシズちゃん。「また会えるわ。思てるほど遠い事あらへん、長崎なんて」と立ち上がり川を見つめるシズちゃん。この時期に長崎へ…シズちゃん、無事でいて。。シズちゃんの後姿を見つめていた町子ちゃん、すっと立ち上がり、「我がたましいの~慕いまつる~イエス君のうるわしさよ~」と賛美歌を歌い始める。キクちゃんも立ち上がり、町子ちゃんのあとに続いて歌いだす。流れる川を見つめて歌い続ける町子ちゃんとキクちゃん。それを嬉しそうに黙って聞いていたシズちゃん、町子ちゃん達を見て再び川を見つめ、胸を張る。町子ちゃんの大事な人がまた一人、去ってゆきます。。

<きょうの出演>
花岡町子(語り) 藤山直美
花岡町子(女学生) 尾高杏奈
花岡和代 鈴木杏樹
花岡イト 宮田圭子
竹山牧師 金替康博 
野村カンジ 森田直幸
花岡孝子(女学生) 中村愛
キク 小原早織
梅原 黒田純子
劇団東俳
グレース

花岡徳一 城島茂
ただ今の時刻は…
連続テレビ小説    「芋たこなんきん」
2006年10月2日スタート!
全151話


総合:毎週月曜~土曜
午前8時15分~
BShi:毎週月曜~土曜
午前7時45分~
BS2:毎週月曜~土曜
午前7時30分~


<再放送>
総合・デジタル総合
月曜~土曜
午後0時45分~1時00分
衛星第2
月曜~土曜
午後7時30分~7時45分
土曜
午前9時30分~11時00分
(1週間分をまとめて放送)


@「芋たこなんきん」
公式ページ
◆キャスト
■昭和40年~

花岡町子・・・・・・・藤山直美
徳永健次郎・・・・・・・國村隼
花岡和代・・・・・・・香川京子
北村孝子・・・・・・メイサツキ
花岡信夫・・・・・・・西興一朗
矢木沢純子・・いしだあゆみ
徳永喜八郎・・・小島慶四郎
徳永イシ・・・・・・・岩本多代
徳永晴子・・・・・・・田畑智子
徳永昭一・・・・・・・火野正平
片平鯛子・・・・・・・小西美帆
大崎俊平・・・・・・・櫻木健一
大崎佐和子・瀬戸カトリーヌ
りん・・・・イーデス・ハンソン
一真・・・・・・・・・・・石田太郎
工藤貞男・・・・・・・荒谷清水
神田みすず・・・・・・・・・友近
小川秀雄・・・・・・・上杉祥三
池内幸三・・・・・・・板尾創路
千葉龍太郎・・・・・筒井康隆

■町子・少女編
昭和13~20年
花岡町子(10歳~)山崎奈々
花岡町子(15歳~)尾高杏奈
花岡徳一・・・・・・・・・城島茂
花岡和代・・・・・・・鈴木杏樹
花岡ウメ・・・・・・・・淡島千景
花岡常太郎・・・・・岸辺一徳
花岡イト・・・・・・・・宮田圭子
信次・・・・・・・・・・・・宮崎将
花岡茂・・・・・・・・西川忠志
花岡文代・・・・・・・増田未亜
花岡昌江・・・・・尾野真千子
亀田・・・・・・・・・・山下徹大
浦田・・・・・・・・・にわつとむ
◆スタッフ
原案・題字 田辺聖子
脚本 長川千佳子
音楽 栗山和樹
語り 住田功一アナ
制作統括 一井久司  
◆主題歌
◆挿入歌
林 明日香
「心のままに」

2007年3月21日発売

2007年1月15日~の週に、
ちはる役として出演も!
◆サウンドトラック
◆ドラマガイド
◆ノベライズ


◆田辺聖子作品
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